水電解、燃料電池、二酸化炭素電解など、カーボンニュートラルの実現に貢献するエネルギー・物質変換デバイスの性能は、電極に用いられる触媒材料に大きく依存しています。触媒反応の特性は、触媒材料表面の幾何学的構造、電子構造、化学的性質などによって大きく左右されます。加えて、電気化学デバイスで用いられる電極材料は、金属、合金、金属酸化物などからなる複合材料であることが多く、これら異種材料間に形成される界面(異相界面)が、機械的安定性や電気伝導性といった電極性能に重要な影響を及ぼします。
轟研究室では、触媒・電極材料の性能を左右する表面および界面の諸課題について基礎的な理解と解明を進めており、そこから得られた知見をもとに、実用化に向けた革新的な材料の創出を目指しています。これにより、水素社会の実現やカーボンニュートラルの達成に貢献することを目標としています。
轟研の研究内容